浦安 猫実川

どぶ川の悪臭から逃れるために、蓋掛けをして、上を緑道にするのはたやすい。多くの都市河川が、そうして利便性と引き換えに、川としての歴史や記憶を捨て去ってきた。しかし、浦安市の中心市街地を流れる猫実川は、川を失わずに水質の浄化も図る「二層河川」として、地下に浄化施設を新設し、地上部分をせせらぎの流れる都市広場・親水プロムナードとして再生が図られた。そのデザイン・コンセプト立案と、修景部の基本・実施設計。幅員13.5m ×延長200m。

監修・篠原修

2002年8月竣工