撮影:井上康志(中下、下)  

名称: 油津・堀川運河 「夢見橋」
所在地:宮崎県日南市
構造: 屋根付きゲルバー桁(跳ね出し桁)橋
橋梁部延長: 18.45 m
幅員: 3.6 m(最大4.7m)
屋根延長: 45.8 m
竣工:2007年度
構造設計: 空間工学研究所(岡村 仁、萩生田秀之)、東京大学・腰原幹雄

 
 

  地場材の飫肥杉、しかも集成材ではなく製材を用い、金物を一切使わない伝統工法で、さらに地元職人の手によって架橋することに意義を見出した。 形式は、ゲルバー構造による屋根付き木橋。このアイディアは、市民会議での地元住民の意見が元になっている。日南市の日照は強烈なので、 屋根があれば日陰で水上にいられて快適だろうし、さらに木造橋の耐久性も向上するだろう。この提案を元に、場所性の演出から屋根を大きく引き伸ばし、トップライトを与えると同時に、水上部にベンチを設置した。屋根は、地域動線を誘導するためにわずかに( 35 分の一)傾いている。造船技術としての「曲木」が、ヴォールト・トラスとして天井に現れている。 地元技術者と試作を繰り返しながらの徹底した議論の中で、ディテールは進化した。部材をつなぐコミセン(込み栓)には、地元小学生を中心に四千人の「夢」がメッセージとして書き込まれている。

 
 
 
 
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